2011.9.2 大森花卉は花き業界向け環境負荷低減プログラムMPS-TraceCertの認証更新審査に合格しました。

「仕入は大田市場の仲卸」仕入れの代行業者として日本最大市場の花を、花業界・企業・イベント・その他にも多彩なフィールドヘお届けしています。

「花を通じてうるおいの追求を」を、モットーに日本に於ける花卉市場の内最大かつ最先端を行く(株)大田花きのコンピューターと連動し正確で迅速な情報の提供。

相対・予約取引・セリ などにより豊富な品揃えでお客様のニーズにあった商品をお届けします。

大森花卉は花き業界の有志による「花育」実践組織 "ワンコインクラブ"に賛同・参加しています。

時期にあった産地・品種をセレクトし、高い品質と商品力を備えたベストチョイスを実現しています。

仕入れ先を国内最大手(東京都中央卸売市場大田市場)に絞り込む事によってあらゆる花のマーケットを網羅した商品と情報の供給ルートを獲得。

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IFEX2008

2008/11/04

先週、第五回国際フラワーEXPO IFEXが開催されました。
今回はその中で私なりに感じた事を書かせて頂きます。

弊社は過去4回このIFEXに出展させて頂きましたが、消費拡大の為に私達があの場で出来ることは限られていると考え、今回は㈱大田花きさんへ協力店として参加させて頂きました。

なんと私共と同様な考えの仲卸が多かったのか、仲卸の出展は大田市場ブースに出展された阪神フラワーサポートさんのみであったようです。
今後東京花の仲卸会や母体の全国卸協会(加盟約100社)にて議論も必要になるものと考えます。

さて、IFEX期間中様々な専門セミナーが開催されていることは皆様ご承知かと思います。なかなか受講したくても遠方で行けなかったり、暇が出来なかったりするので、普段聴きたいと思っている方々のお話が聴けるのはIFEXの魅力の一つであります。

しかし、かく言う私も2日間会場にいながらようやく2つのセミナーが聞けた程度でありましたが、その中で印象に残っていることをお伝えします。

「特別講演」花き業界のリーダーが語る明日
選ばれる産地になるために
・・・から

参加し、改めて消費活動の重要性を認識した事と、業界では何年も前から云われており、我々も苦慮しているところですが、川上から川下へ、また逆の情報伝達がいまだに出来ていないという事が流通の中間にいる私達にとって大きな問題であると再認識を致しました。

勉強になる事が多かったので皆様にも少々おすそ分けを致します。

昭和花き研究会 菅家会長
会社を設立し、社会が必要とすることを率先して行なうよう行動している。
環境問題に取り組み、販売調査や、自社商品の日保ち検査を行なっている。

㈱大田花き 宍戸マネージャー
産地は商品を販売するに当たり、コンセプトをはっきりさせ、自らのセールスポイントを明確にし、都市部と地方のテイストも理解し、パイプを拡げるかターゲットを絞り込むか、トレンドと季節感をマッチさせられるようなマーケティングをすることが必要と。

仲卸からフローラルコレクションの金子社長
花き業界が如何に伸びるか?
モノを買う行動 綺麗・美味しい 別のものは?・・・
どうすれば売れる・どうすれば買って貰える・・・努力する必要がある。
オランダを見習い、業界が一丸となって消費者へのアピールが必要であると強調された。

コーディネーターの小川教授からは、IFEXはメディアの注目度が高いと。

㈱小田急ランドフローラ社長 坂本様 販売店側は付加価値情報が欲しい。
産地側のこだわりや特性を販売側も知らないことが多いので商品情報が欲しいと。
生産サイクルと販売サイクルが合致していない・・・と。

菅家会長より、販売店側は各店舗により人気商品や規格が違ってくるので仕様書を明確にしてほしいと。

小川教授は産地がしなければいけない事として次の3点をあげた。
①何を作って何を売るか
②誰に売るか
③何処で売るか

その他何故契約栽培が出来ないかというところでは宍戸氏曰く
契約を増やすことが最大のミッションであると・・・
しかし問題は・・・
・一定の品質が守りきれない
・価格が保障されると甘えが出て品質が低下する
・産地が言うことを聞いてくれない
そして、宍戸氏は3つの自分を持っていると
①花屋の自分 商品を見て実際に使用してみる。
②産地・生産者の自分 自分がこの産地で生産するのであれば何を作るか考えるようにしている。
③トレンドを作るにはどうするか考えている自分
宍戸氏はダリアやラナンの仕掛け人である。この旨小川教授よりも紹介あり。
生産者も自分の商品を花束やアレンジしてみるべきである。そのことにより何が良くて何が悪いのか良く理解できると。
・・・おっしゃるとおりです。


バーチャル化するヨーロッパ花き市場
フローラ・ホーランド市場 Eビジネスマネージャー ユルン・アウトへウスベン氏より

これは私の感想です。
日本ではまだ多くの市場があり、産地も出荷市場を数社持つなど、商品のバーコード管理や商品の品目品種番号の管理もまったくばらばらである。
このため我々中間流通業者は産地が作った情報を市場が少々手を加えたもの、或いはまったく別の情報を管理している。
仲卸は卸の情報を元に商品情報の管理をし、販売データの管理をするに至る。
また、その際複数の市場から仕入れている仲卸は、一見管理するため、日々、手間をかけているのが実情である。

さて、オランダは
まず標準の採用を行い、決め方をしっかりとした
キーワードは「標準化」でしょうか。

1996年
供給メッセージの電子化(EAB)
栽培業者による品質検査
オンラインでの供給と遠隔地からの購入

2001年
標準化されたものを供給業者及び購入業者にとってメリットになるよう、電子的サービスを利用して普及開始
時計セリと仲介取引重視など決済や統計も重視
成功のもう一つの鍵は、どうやって変化を起こすか・・・「コミュニケーション!!」と言っており、とにかく理解していただくようマメに通い、説明する事だそうです。

12年の歳月をかけ、業界の支援を得た。その間の説明は何度も行なったそうです。
そして出来上がったのが、セリ・売買に必要な商品情報は生産業者がすべて情報入力を行うというもの。
市場はそれを仲介し、そのままの情報を販売側に配信する。販売側はその先まで情報を利用できる。

まったくもって低コストで無駄が無い仕組みである。

その他国際化を強調していました。
もちろん認識はしていましたが、情報の川上から川下への伝達がいまだに出来ていない等、前述した問題点を多々抱える日本と、オランダの実情の違い。もっと云ってしまえば圧倒的なロジスの違い。
オランダも見えない部分や今回は聞けなかったが当然問題点は多々あるとは思います。

しかし解ってはいたが本当にまだまだ業界全体でやらなければいけない事が山ほどあり、何も出来ない自分の情けなさと、業界のまとまりがもてない事に腹立たしさを感じながら、「今に見ていろ俺だって」です。
このくらいにしておきます。