先週末に行ってきました、茨城県!
お天気も良く、絶好のピクニック日和ならぬ見学日和♪
今回は母の日目前のカーネーション産地、小山繁さんの圃場とこれまた最盛期を迎えるバラ産地の神生(かのう)薔薇園さんと小松バラ園さんにお邪魔してきました。
午前中にお邪魔したのが小山さんのカーネーション。ここの息子さんの聡さんが大森花卉ファミリーだったということもあってとても気が知れた仲間に久しぶりにあえてとても嬉しかった半面、しっかりとした生産者の顔になっていて驚きました。

先ず案内してくれたのが肥料を作っているところ。

はい、牛さんのう〇こです。しかもこのあたりだと常陸牛の立派なう〇こです!うん、におうと思った(笑)。でもこれがカーネーションの土づくりにはかかせません!これ自体には肥料分はほとんどないので、これに蟹殻といった海のものや落ち葉、大豆などを混ぜ込んで定期的に全体をかき混ぜて腐らないよう肥やしていきます。海のものにはミネラルといった陸上にはない栄養分がとれるそうです。
母の日後、すべての株を引っこ抜き改植をする際に使われます。
その後、ハウス内を案内してくれました。
ガラスハウスが2棟、ビニールハウスが5棟の7棟でカーネーションが栽培されています。
ハウスに入って気になったのが、一つの品種をまとめて植えてないで、ラインごとにあっちこっちにあること。あっちこっちにあると採花とかめんどくさくないのかなぁとおもって聞いてみました。

そしたら、ハウス内でも微妙に当たりや温度などに違いがあって、まとめて植えてしまうと品質に差が出てくるので、品質を一定にするために、なるべく同じ環境の所にそれぞれ植えるようにしているということでした。そんな微妙な差まで気を使うとは!
また、1株から2番花までしか採らないということでした。6月に植え付けて1番花はだいたい10月頃から出荷し、そのご2番花は母の日前に出荷されます。
詳しい品種数は把握していませんでしたが、約30品種前後を作っていらっしゃいます。大森花卉でも結構たくさんの品種をとっているらしいのですが、私の出勤時間には2品種位しかいつもないので、30品種と聞いてそんなにつくっていたのかとびっくりしました。

↑みんなう〇こ座りでカーネーションがどのように育つのか聡君からレクチャー中。

↑ハリケーン

↑アクティバ

↑ベッカム
採花は主に繁さんと奥さまで行っています。

繁さんはとてもシャイな方で、奥さまがとてもパワフルで明るい肝っ玉かぁちゃん♪凄いバランスのとれたご夫婦♪ぶっちゃけ、聡君のまじめな話を聞いているより、この二人の掛け合いからこぼれてくる話を聞いている方がオモシロかったです!そんなお二人の宝物がこれ。↓↓↓

聡君が幼いころに書いた作業場の落書き。今も消さないでそのまま残されています。「これが宝物なの」ってひっそり教えてくれたおかあちゃんとおとうちゃん。素敵なご家族です。

そして、採花後、ストッカーでエチレンカットの前処理剤で水揚げ。

じつはこのストッカー、中古トラックの保冷トレーラー部分なんです。建物を建てるよりお手頃価格ということです。あたまいいなぁ。
その後、葉をとるといった下処理を2名のパートさん、選別とパッキングといった工程を聡君がおこなって出荷されています。
やっぱり一番きれいなのはハウスの中のカーネーション。なるべくその状態を消費者の方に楽しんでもらえるように、採花や選別には特に気を使って行っていらっしゃいます。店でみる小山さんのカーネーションは花頭が大きく、粒もそろっていてとてもきれいにパッキングされています。一目見れば、カーネーションをとても大切に扱っているということがわかるのですが、本人たちはとても謙虚。
聡君曰く、「この仕事についたことは天命だと思う。自分なんてまだまだで1年目は虫との格闘、2年目は仕立て方がわからないけど教えてもらえない、3年目は徐々に良くなったけどまだ本数きれず、そして今4年目といったように、ひとつひとつ勉強しながらなので、花を見て評価して頂ければ。」とおっしゃっていました。
それを見守るご両親とパートさんの存在はとても温かいなぁと思いました。
そして、途中でごちそうしてくれた焼き芋、とろとろでめちゃめちゃ美味かった!!こんなおいもさん、初めて食べました!

茨城県はお芋がおいしい事でも有名で他県からわざわざお芋を食べに来る観光客もいるそうです。ぜひ、茨城県に行った際には焼き芋食べてくださいね♪
母の日前の忙しい時期に案内してくれてありがとうございました!小山さんのカーネーションは母の日までの出荷です!品質は弊社も自信を持っておススメしているものばかりです!ぜひとも、お使いいただきたいなとおもいます♪
そして余談。

カメハメ波を撃つ牛久大仏!
高校が茨城県だったので今回の産地見学は久しぶりに里帰りしたような気分でした。
次回は小松バラ園さんと神生バラ園さんをご案内いたしま~す!