こんなきれいな朝焼け、いつぶりだろう。
いつもは足早に駅に向かうのにあまりにきれいだから立ち止まってしまいました。
お昼ごろまでは日差しも強く、立っているのがつらい暑さでしたが、今は曇っちゃいました。
本日、注目したのはこれ。
はい、これみてぶんぶん振り回したくなったあなた、間違ってませんよぉ!私もそんな一人です。そこらへんに生えてるのを引きちぎってぶんぶん振り回しながら家に帰っていました。
ちまたで「ねこじゃらし」とよばれるこれ、「エノコログサ」といいます。
そこんじょそこらに生えてるこれも、花業界では立派な花材のひとつなんです。そこんじょそこらのものと何が違うのかというと、「虫さんがいない!」これに尽きます(笑)。いえ、もっといえば、出荷されるものは大きさはそろってるし形もきれいだし、そこらへんに生えているものとは比べ物になりません。でもまぁ「ねこじゃらし」にかわりはありません。
これにお金だすのはちょっと・・・、と思いのあなた!私もそう思っていたころはありました。私も田舎者ですから、いまだにそこらへんで見かける雑草です。ですが雑草にしか見えないこれがとんでもなくいい仕事をするんです。
2014年ごろ「シャンペトル風」という言葉が花業界を駆け巡りました。シャンペトルとはフランス語で「田舎風」という意味で、まるで野の花を摘んできたかのような花束やアレンジがはやりだしました。それまでは一輪が大きく華やかなお花をボンボンと配置するトラディッショナルなものが一世を風靡していましたが、それとは正反対のどこか懐かしく、優しい印象のものが流行りだしたんです。
↓こういうの。
それ以前にも穂物は使われてきましたが、シャンペトル風がはやりだしてからは穂は欠かせない花材のひとつになりました。穂は野の花代表みたいなものですからね!穂が入っているのといないのでは受ける印象が全然変わってきます。春なんかはペンペングサの愛称でおなじみのタラスピオファリム(ナズナ)も売り切れちゃったりします。
こうやって、エノコログサ1本みると相変わらずぶんぶん振り回したくなりますが、エノコログサをはじめ、これから秋に掛けてとても充実してくる「穂物」にぜひ注目してみてくださいね♪



