みちくさ

2017年4月10日(月)

カラルナ<松浦さん>

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休憩中に大田花卉のバラ担当のマッキーとしげちゃんとお客様を交えてお話をすることがあります。 仕事の話なんてたまにしかしませんが(笑)、たまにまじめにお花のお話をしていて、カルトブランシェが大田から消えたという、わりとショッキングなお話を聞きました。 カルトブランシェといえば、白い小輪のバラで、開くとヒラヒラとした花びらが可憐で香りもよく、とげもないので水揚げ時に痛くないバラでした。私にとってあるのが当たり前なバラのひとつでした。当たり前すぎて写真も撮ってないくらい。ウエディングなどによく使われているバラでした。 そのカルトが大田の抱えている産地さんの作付けから消えたというのです。 たしかに。 カルトは花びらの枚数が少なく、香りもあるバラなので開くのがとにかく早い。夏場などは冷房のきいたお部屋でも30分もあればかっぴらいてしまうほど。 つまり、夏場にとても大きなロスが出てしまうバラではあることはわかっていました。ロスが出てしまうことをわかっていて入荷をするお花屋さんもあまりいませんよね。そうすると生産者さんも作るのをやめてしまうのは自然の流れなのかもしれません。 しかしながら、お花屋さんいわく、ウエディングには使いやすい大きさで、あの咲いた姿を雑誌でみてブーケを作ってほしいというお客様もいるので、なくなってしまと代品考えないとなって。 大田ではなくなってしまいましたがFAJの大井川ではまだ取り扱いがあるようなので、どうしても必要!という方は安心してくださいね♪ただ、量は劇的に減っているので希少なバラになりつつあることには変わりありません。 そして、4月は春の花の出荷が終わるので花の品目量がちょっぴり減る季節でもあります。「なんかないの~」と最近のお勧めをきいてみたところ、バラ担当の二人から出てきたのが松浦さんの「カラルナ」という新品種のバラでした。 咲いてから出荷するバラで芍薬並みに花が大きく、箱に10本しか入らないので10本いりのバラだそうです。で、早速入荷してもらいました。 IMG_9434.JPGIMG_9435.JPG 芍薬並の大きさというのはちょっと大げさでしたが、確かに大きい!カルピジュームのような少し固めのひらひらフリルのあるバラでした。完全に開くと私の顔の大きさくらいにはなるよ~とのことです。 咲かせてから出荷しているバラですが、咲いてからが長く楽しめるバラなのだそうです。でも、外側の花びらは輸送時に傷つきやすくもあります。 これだけの存在感があるバラなので単価は少しお高めですが、それも納得できるバラだと思います。これから芍薬がメインの季節となってきますが、周年とおして出ているバラもじつはこの季節からが最盛期。しかもこのカラルナはそんなに作付け量がある品種ではないので、出荷量は少なめです。ないときももちろんあります。 でもつかってみたい!ぜひ今日のうちの顔になってほしい!と思えるバラだと思いました。

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