みちくさ

2017年6月14日(水)

「雪美人」JA津南町ユリ切花組合さん

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次回16日は津南の「雪美人」フェアです! 今日は津南町ユリ切花組合さんのご紹介です。 津南のユリといえば「最後まで(7輪目)まできれいな姿で咲く」この一言に尽きます! 他のユリの産地さんとの大きなちがいは「雪室」があることではないでしょうか!この雪室は冬場に降る大雪を利用しています。積雪4mにもなるらしい・・・。 4.jpg この雪をブルドーザーで室内に運び込み、冷気使って球根を冷やしています。雪は徐々に溶けていきますが夏通り越して秋まで使えるそうです。この雪室の利点は適度な湿度を保てることです。この湿度が大変大きな意味をもっているのだとか。また、冷房を使わないので二酸化炭素排出削減にもつながっています。 通常はオランダから球根を入荷すると定植に取り掛かりますが、津南では若い球根を入荷し、1年間自らの手で球根を育ててから定植しています。 理由は開花輪数を調整できるからです。たとえばカサブランカは球根が大きくなると輪がたくさんついてしまいます。それを雪室で養成し、圃場でも感覚を狭めてあまり大きくならないようにしたりしています。 3.jpg 定植後も生長に異常があるものは廃棄し選別を繰り返しています。津南は連作障害を防ぐために毎年必ず新しい土地に定植しています。養生畑も同様です。新しい養生畑を選ぶときは牧草を巻いて一度土を作ってから研究所に土を送って成分分析をしてもらっているそうです。 ↓広大!! 8.jpg 津南ではすっとしたスタイリッシュなユリでなければならないという信念があり、ただ球根を大きくするのではなく自分たちで一年もの間養成したり球根一個から1本しかきらないなど徹底し手間隙かけて品質を維持しているのです。 9.jpg 写真を見てお分かりになりますか?これはカサブランカですが、通常は上にいくほど細くなるものですが、津南のユリたちは根元の茎の太さと上のほうの茎の太さがあんまりかわりがないんです。これが等級わけに大きくかかわってきます。 さて、津南は選別にも厳しいことで有名です。 津南ではユリの品質を統一するために、茎の端を持ったときにどこまで頭が下がってくるか、その角度によって等級わけをしています。 30度~45度以上たてば「秀」、20度から30度未満は「優」、20度に満たないものは「良」となってしまいます。数字で見るだけではふーーんって感じですが、これって実はとっても厳しくないか!?と、いうのもカサブランカなどは品質の特性上茎がしなりやすいので、ぴんとたつものはほとんどないのだとか。なので「秀」というのは超レア品なわけです。 ですから、「優」といえど、津南の「優」はとってもいい「優」ということです。 仕入れをする際に等級を参考にすることは常だとはおもいますが、産地によって選別には差があります。産地を知った上で「秀」「優」「良」を見極めるとよりいい仕入れができるのではないのかなとおもいました。 そもそも、津南でユリを育て始めた理由は、カサブランカにほれ込んだことが理由。津南は土地が広かったため通常1棟に4000球植えるところ、3000球植えたら風通しが良くなりユリが適度に揺れることができ(ユリの性質上揺れると茎が硬くなる)、茎が硬くていいもができ、市場評価も高くなったそうです。また、8月のお盆過ぎには夜の気温が下がり、ユリにとってとても育ちやすい環境でした。また、津南では標高200m、450m、600mと三段階に分けて栽培しているので、組合全体で出荷期間も長くすることができています。 環境に恵まれていることはもちろんですが、生産者さんの並々ならぬ努力があってこそ。それがとても伝わってくるお花たちが「雪美人」なんです。 そんな雪美人を16日金曜日にどどーーんとご用意しちゃいます♪そして、津南ですが、芍薬も出荷しているのです!中野の芍薬が終盤を迎えるころ出始めるのが津南の芍薬です。 今回はユリ「雪美人」だけでなくこの芍薬もご用意いたします♪ 今日は津南をご紹介しましたが、父の日直前!ということで先月に続いて豊橋のとっぴーチャン栽培でそだったひまわりフェアも同時開催♪ ぶっちゃけWフェアは準備するのだけでいっぱいいっぱいですが、みなさんに見ていただきたい、使っていただきたいという一心で当日はスタッフ一同がんばりますのでぜひぜひ、足をとめていただければとおもいます♪

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