みちくさ

2017年7月16日(日)

7月の大野さんち訪問

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東京盆、猛烈な暑さとなっています。 お墓参りに行く皆さん、ご自分が迎えられないように気をつけてくださいねっ! さて、金曜日仕事終わってから大野重雄さんの圃場に行ってきました。圃場はさえぎるものがないのでとんでもない暑さでした。日差しが強いので写真もちゃんと撮れているのかわかんないし、暑いしで記憶がかなり飛んでおります(苦笑)。 飛んでしまった記憶のかけらを拾い集めながら夏真っ盛りの圃場をご紹介していきたいとおもいます。 大野重雄さんは千葉県印西市で草花中心に生産されています。冬から春にはラナンキュラス、夏はヒマワリや石化ケイトウ類を手がけ、その他草花も多く生産されています。今までもジニア等で賞を何度も受賞されている草花生産の第一人者です。 そんな大野さんがこの季節出荷しているのはヒマワリやケイトウ類。小輪化が進んできている中で、とんでもなく大きなヒマワリと石化ケイトウを出荷しています。 そんなヒマワリも終盤を迎えていました。 IMG_1945.JPG 多産地でヒマワリを大きく育てるのは比較的簡単!ということを聞きましたが、単に大きく育てるのは簡単かもしれませんが、大きくなればなるほど茎は柔らかくなり腐りやすく持ちの悪いヒマワリになります。しかしながら大野さんの大きなヒマワリは茎がとても硬かったです。なので使ったことのある方はご使命で注文されるのでしょう。 今最盛期を迎えていたのがヒメヒマワリの旭です。 IMG_1946.JPG 太陽の下で見るヒマワリはきらきらして本当にきれいでした。今年は雨不足の影響で背丈がなかなか伸びず50~60cm前後の出荷が多い中、大野さんは80cm前後を出荷している数少ない生産地になります。 IMG_1947.JPG 圃場は一箇所ではなく、いろんなところに点在していて色んなところで旭が育っているのですが、おもしろいことに、ここの畑では丈が伸びない、こっちは順調!といったように同じ品種でも生育に差が出てくるのだそうです。 選別は花首がしっかりしているものを出荷します。こちらの旭ももうまもなくで出荷が終了するとのことです。 そして、おなじく出荷最盛期を迎えているのはケイトウ類。まずは大野さんいわく普通のケイトウ(笑) IMG_1948.JPGIMG_1970.JPGIMG_1971.JPG 皆さんも経験があるかとおもいますが特にアーリーローズは花頭が割れやすい特性があるらしく、普通のケイトウとはいえ育てるのはなかなか手ごわそうでした。 これらはMIX束で出荷もしています。一色で50本も100本も使いきれない方にはうれしいMIX束。でもね、やっぱり手間はそれなりにかかるのでちょっとめんどくさいっておっしゃっていましたが、必要としてくれる方がいるのだからがんばんねぇとなと苦笑いされていました。 そしてまもなく出荷が始まるのが石化ケイトウです。 ↓オレンジ IMG_1959.JPG ↓ローズピンク IMG_1961.JPG ↓ライトピンク IMG_1975.JPG ↓グリーン IMG_1976.JPG 基本はこの4色ですが、こちらも単色だけでなくMIX束でも出荷しています。これはまだ成長過程。もーーっと大きくなってから出荷!と、いうのもこれくらいの大きさのものは他からも出荷があるので、おなじもの出しても仕方ない、自分は大きいの!と差別化しています。茨城の山中さんも石化を出荷していますが、実は種を大野さんにもらったんだーと以前お伺いしたときにおっしゃっていました。 大野さんは御自分で種を取って次の年に咲かせて出荷しています。しかしながら、この石化ケイトウはおなじ色が出るとは限らない曲者。オレンジ巻いたのに黄色が咲いちゃったなんてことはざらなのだそうです。 ハウスでも栽培していますが路地がメインになるので花首のしっかりしたものに育ちます。だけど天候しだいなところも。台風やゲリラなんかはやだなぁとおっしゃっていました。コンスタントに雨降ってほしいなって。今年のように雨が少ないと軽トラ出動! IMG_1957.JPG 先もいいましたが、圃場が点在しているのでこれで水まいて回ります。消防団に加盟している跡取り28歳の息子さんの腕の見せ所です!名前聞いたけど息子と呼んでとのことなので、これからも息子君と呼ばせていただきます。 さて、他にもいろいろみせていただきました。 ↓カシス 今年はじめて出荷しました。現在は出荷終了してます。実食べさせてもらいましたがすっぱかった!来年は葉をメインにするか実つきでだすか悩んでいらっしゃいました。私は断然、葉メイン派です! IMG_1943.JPG ↓こちらも出荷終了したベッチーズブルー。花はきれいでも葉が汚いと出荷しません。花粉がふいても出荷しません。 IMG_1955.JPG 花首がしっかりしたものを選んできっています。 IMG_1954.JPG ↓こちらも出荷終了のグリーンミスト。今年はじめて出荷していました。 IMG_1950.JPG 1本のボリュームがものすごいかった! IMG_1951.JPG 初めてだったので、大きくなりすぎて風で倒れてしまったとのこと。来年はネットかけるそうです。これはとても反響がよかったため来年も作ります! おなじく初めて作ったものでナズナやユーフォルビアの氷河なども出荷終了してますがつくっていらっしゃいました。 けっこう新しいものにも挑戦していらっしゃいます。と、いうのも息子さんの影響も大きいのかな。氷河やヒマワリ新品種などは息子君が手がけていて、大野さんはノータッチだそうです。 これを作っている人は他にはいないとおもうというのがこれ。 ↓タチアオイです。八重品種を切花で出荷しています。 3年前くらいから出荷していますが、毎年苦労させられる子だそうです。株を冬越しさせるのがなかなか難しいらしい。株元に新しい芽が出ていたので無事育ってくれればとおっしゃっていました。今年は出荷終了です。 IMG_1965.JPG そして、忘れちゃならないのがコスモスです。 毎年背丈の高いコスモスを出荷してくれていますが、もちろん今年も出荷予定です。まだ種まき前だったので存在を忘れそうになりましたが、この土日で種まきし、9月ごろを見込んでいます。 そして、まもなく出荷がはじまるのがエゾ系アスターです。 IMG_1980.JPG 早い子がもう花を咲かせてましたが、もう少し背丈が伸びてから採花します。 IMG_1978.JPG 背丈を出すために水を与えていました。こちらは井戸があるのでこの方法で水を与えます。暑かったので私も浴びたかったです! そしてもう少しさきですが秋冬にはコニファーのブルーアイスを出荷する予定です! IMG_1940.JPG これはあっちこっちの圃場に植えられていました。まだ作り始めて3年くらいですが昨年は好評だったので今年も60cm前後で出荷してくれるとのことです。 枝ものや葉物もちょいちょいつくられてる大野さんですが、コニファーはずいぶん前から興味をもっていたのだとか。これを機に種類が増えるとうれしいなぁ!でもブルーバードは蒸れるからやだといわれてしまいました(苦笑) こんな感じで約2時間ほど炎天下の中お相手をしていただきました。いやーーー暑かった!!!家からチャリンコで向かおうとおもっていたのですが、「死ぬよ」といわれ迎えに来てくださったり、帰りがけには同級生が営んでらっしゃるといういきつけの焼き鳥屋さんでお酒を飲みながらお話もできてとても楽しかったです。 お互い、いろいろ愚痴こぼしてしまいましたね(苦笑)。これはオフレコ。 息子君も同席してくれました。いままでね、なかなか姿をみせてくれなかったんですよ、息子君。やっとちゃんとお話できました。ノリがいいけどまじめな若者!絶賛嫁さん募集中と大野さんが言っているのを横で苦笑いしていました。自分で見つけるっての、父は余計なこと言わないの! ってなかんじで、親戚のおじさんとお話しているような感じで地元愛の全くない私ですが大野さんのおかげで寝に帰るだけの印西がすこし居心地のいい場所になってきました。 なかなか職場での立場上、機会も少なく色んな産地に出向けるわけではないけど、できればお店に来るお花がどのように育てられているのか、どんな人たちに育てられているのかを自分目で見て感じて教えてもらってお客様にオススメしていきたいなと、改めておもいました。 ↓こっそりあったアジサイ! IMG_1983.JPGIMG_1985.JPG こういうのもいかないと見つけられないしね♪ まだ様子見とのことですが秋色にきれいになったら出荷するかもかも!? 大野さん、このたびは、炎天下の中約半日もお付き合いいただきありがとうございました! これを読んでくれる皆さん、これから石化ケイト、アスター、コスモスと目白押しでございます!ぜひぜひお手にとってその品質をお確かめくださいね~ あ、でも注文メインでセリにはほとんどでないので御注意を・・・。

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